withコロナ時代、小さな会社が生き残るための事業変革

つぶれて欲しくないお店、がんばる中小企業の皆さんに、コンサルとして培った「ビジネスモデル変革」の考え方をお伝えします

「信長の原理」に見るアイディアの組み合わせ

「信長の原理」という小説をご存じでしょうか。
織田信長を題材にした小説で、司馬遼太郎さんの「国盗り物語」以来の
面白さだな、と思いました。


信長自身、織田家家臣団が何を思ったのか、その思考を
丁寧に追っていくのも、非常に面白いのですが、
何より、「パレートの法則」(2:8の法則、または、2:6:2の法則)を
歴史小説と組み合わせて、最後まで、信長がこの問題に悩んでいる、という
設定が面白いのです。


本文中には、決してパレートの法則という言葉もでてきません。
信長が小さなころに、誰にも相手にされず、蟻をじっと観察していた。
すると、2割が働き者、6割が日和見、2割が働かない、ということを見抜く。
大人になって、部下に実験までさせる。
しかも2割の働き者だけを集めた集団を作っても、その中に同じく2:6:2が出現。
日和見だけ、働かない者だけを集めても、同じ現象が生じる。


組織づくりをするにあたって、どんなにがんばっても、すべてを
働き者にすることはできない。必ず、下の2割の者が出現する。
このことに信長は苦悩し、その理由を探し求める、と、そんなお話なのですが、
あまり書くと、ネタばれになりますので、やめておきます。


ここまでが前段です。
パレートの法則とは、うえのとおりなのですが、
もともとは、富の8割は2割の人が生み出していることを記述した経験則です。
それが、いろいろな分野にも適用でき(そうだ)るというものです。


このような社会科学の法則と、歴史小説を組み合わせる、
という発想が面白いなと思ったのです。
一件無関係に見える二つを組み合わせてしまう。


アイディアの出し方として、2つのものを組み合わせる、というのは非常に強力です。


私たちコンサルは、これをある意味で強制的に行う技術を使うことがあります。
他業界の成功事例を整理して、別の業界に持ち込むにはどうすればよいか。
これも、2つの組み合わせです。
別の業界と、別の業界という組み合わせ。
しかも、その組み合わせは、遠いほど、面白くなります(が、難しい)。


例えば、サブスクリプションや、プラットフォーム戦略、
あるいは、シェアの考え方を最初から否定するのではなく、
どうすれば、自分の業界に取り込めるか、考えてみる。


私たちは、それぞれの専門領域があります。
(組み合わせのうちの1つ)
ここに何を組み合わせると面白くなるのでしょうか。
おそらく、もう一つの世界(趣味や副業、社会貢献など)を組み合わせることが
良いのかもしれないと思っています。
それぞれの世界のおかしな点を別の世界の方法を
輸入してくることで解決できるかもしれません。





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