withコロナ時代、小さな会社が生き残るための事業変革

つぶれて欲しくないお店、がんばる中小企業の皆さんに、コンサルとして培った「ビジネスモデル変革」の考え方をお伝えします

製造業の場合

製造業の場合、とくに法人相手の商売をしている場合の
ビジネスモデル変革について考えてみたいと思います。


お客様自体がコロナで生産を減少させているので、
あなたの会社も売上が減ってしまっているかもしれません。


その場合、今こそビジネスモデルを変えるチャンスとなるかもしれません。


お客様である法人(おそらく組み立てメーカーや、その下請けメーカー)も
今、変革に迫られているからです。


実は今、製造業の世界においては、コロナだけではない地殻変動がおきようとしています。


それが、AI化、IoT化が引き起こす影響です。
IoTとは、モノのインターネットといわれますが、要は、すべてのモノが
「つながり」、遠隔でコントロールされる世界となる、ということです。


このとき、これまでに存在しなかったプレイヤが出現してきます。
それが、モノの情報をとって情報を処理するプレイヤ
(仮にIoTプラットフォーマーと呼びます)です。


IoTプラットフォーマーが情報を握ります。
このプレイヤは、そこにつながるモノの情報をすべてコントロールし
遠隔操作をすることができます。
すると、一つ一つのモノの価値は下がってしまいます。
全体の中でうまく協調してモノが動くことが重要になるからです。


例えば、MaaSだの、モビリティだの、といわれています。
これも、同じ事象です。
クルマなどの移動体が「つながる」ようになり、
移動したいと思う人と、クルマや自転車、電車等を最適な組み合わせでつなぎます。
そのうち、クルマは自動運転になるでしょう。
このとき、クルマや、自転車、電車、等、それぞれの価値は下がり
目的地に「安く」「確実に」「安全に」届けることのできるサービスを行う
(つまり、移動手段を組み合わせることができる)プレイヤが最も力を持ちます。
クルマ等は、そこにつながる一つのモノでしかなくなります。


もちろん、将来も「走る」喜びを求める人はいるでしょう。
でも、それは、きっと、趣味の世界になってしまう。
乗馬が高尚な趣味になったように・・・。


スマートXXというのも、すべて同じことです。
スマートシティであれば、街にあるモノがつながり、それを必要とする
住民と結びつける。
スマートファクトリであれば、工場にあるモノがすべてつながり、
工場全体の稼働を最適化するために一つの仕組みとして動くようになる。


このように、モノから情報を吸い上げ、コントロールし、ユーザーに提供するプレイヤ
が出現する世の中において、製造業は生き残りをかける必要があります。


今、あなたの会社のお客様(系列トップ等)は、こうした状況に直面しています。
ここで、彼らの生き残る道は、
 ・「つながる」製品を作る
 ・「つながる」製品をコントロールする仕組みを作る
 ・他社製品も含めて「つながる」製品をコントロールし全体を管理できるようになる
の3つの道があります。


あなたの会社は、このお客様の変化を支える提案をしてあげたら良いのです。
「つなげる」ためには、どうすればよいのか。
「つなげる」製品をコントロールするソフトウェアを一緒に開発する。
他社製品もコントロールするための後付けキットをつくる。
等。


変化をしないでいると、お客様の変化においていかれてしまい、
いずれ、今のモノは売れなくなってしまいます。
そうなる前に、お客様を先回りして提案していくことができるかどうか。



ぜひ、こちらもお願いいたします。